※2022年5月現在、当院ではLASIKを行なっていません。
近視矯正手術(LASIK)
近視は手術で治ります。
最近、レーザー手術の進歩により欧米の先進国では、近視をレーザー手術で治す近視矯正手術がごく普通に行われるようになり、
昨年米国では、44万件の近視矯正手術が施行され、多くの人が視力を回復しています。
当院でも、最新のエキシマレーザーを使って近視矯正手術を行っています。
米国では、エキシマレーザーによる近視矯正手術(LASIK)※1は、1995年にFDAの認可を受け、その後年々増加して、
1998年に44万件、1999年には90万件を越えるLASIKが施行されています。
日本で、厚生省の認可を受けているのは、エキシマレーザーによる治療用角膜切除だけですが、近視人口の多いわが国では、
LASIKが今後増加し、21世紀には年間120万件の手術が予測されています。
※1 LASIK(Laser in Situ Keratomileusis)
※2 RK(Radial Keratotomy)
適応基準
- コンタクトレンズは異物感が強く使用できない。
- ドライアイやアレルギー性結膜炎などのため、コンタクトレンズが使用できない。
- スポーツをするため、現在のコンタクトレンズや眼鏡では不自由。
- 左右の視力(近視度)がかなり違い、眼鏡では矯正が困難である。
- 現在の視力では希望する職業につけない。
など
手術について
フェムトセカンドレーザーまたはマイクロケラトームという器械で、角膜表層を剥離し、角膜実質を露出させ、そこにエキシマレーザーを
近視矯正度数だけ照射します。
レーザー照射後、剥離した角膜フラップを元に戻します。縫合も入院も不用で痛みもありません。
但し、手術顕微鏡に熟練した眼科専門医以外で受けると手術の質が問題となります。
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視力に制限がある資格や職業
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- 普通自動車運転免許
- 矯正視力両眼で0.7以上
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- 消防官
- 裸眼視力0.3以上
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- 法務教官関係
- 裸眼視力0.6以上または矯正視力1.0以上
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- 航空機操縦士
- 裸眼視力1.0以上
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- キャビンアテンダント
- 裸眼視力0.1以上または矯正視力1.0以上(矯正はコンタクトレンズのみ可)
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- 自衛官、警察庁関係
- 裸眼視力0.6以上または裸眼視力0.1以上で矯正視力0.8以上
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- 小型船舶操縦免許
- 矯正視力0.6以上
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- 競艇選手
- 裸眼視力0.8以上
手術後1ヶ月の裸眼視力
もし、1回のレーザーで不足なら追加のレーザー照射も可能です。
※近視の度数は普通D(ディオプター)で表しています。マイナスの数字が大きい程近視は強く、例えば-6Dの近視の場合、視力はおよそ0.1以下です。
オルソケラトロジー
~コンタクトレンズで近視を治す? オルソケラトロジー!!~
オルソケラトロジーはコンタクトレンズを装用している時に視力を回復させるのではなく、コンタクトレンズを外した後も視力を回復させる方法です。
具体的には、オルソケラトロジー用のコンタクトレンズを夜間(毎晩)装用して朝外します。
そうすることで昼間はコンタクトレンズなしでも視力が良好となります。
当院でも施行しており、オルソケラトロジーを受けている方は、昼間コンタクトレンズなしで視力1.2の生活を送っています。
価格が片眼10万円、両眼で20万円と高額なのが欠点ですが、今後希望者が増えると予想される近視の矯正方法です。