白内障(白そこひ)について
白内障は人の目をカメラに例えると、レンズにあたる部分「水晶体」が白く濁ってきれいに光を通さなくなった状態をいいます。
年齢とともに水晶体は中央部から硬くなり、濁りを生じてきます。
中央部分の硬いところが核、その周囲の柔らかい部分は皮質とよばれ、「核」は歳とともに次第に大きく硬くなってきます。
症状
- 目がかすむ
- 目の前がチラチラする
- 明るいところで光が乱反射して見えにくい、まぶしい
- 物が二重、三重に見える
水晶体が濁るため、外界からの光が水晶体をうまく通過せず、光が乱反射したりするので、眼のかすみやまぶしさが現れます。
濁りの範囲は徐々に広がり、やがて目の前に霧がかかったようにぼんやりとしか見えなくなってしまいます。
また、進行した白内障は緑内障やぶどう膜炎を引き起こすこともあります。
治療方法
ほとんどの白内障は、日常生活で不自由を感じていないのであれば手術を急ぐ必要はありません。
白内障のごく初期は点眼薬で進行を遅らせることができる場合もありますが、水晶体を透明に戻すことはできません。
進行した白内障に対しては、濁った水晶体を手術で除去し、眼内レンズを挿入する方法が一般的に行われます。
手術は10~15分と短時間で行え、安全性も高く、国内で年間100万ほど行われています。
アドバイス
加齢(老化)現象だと自己判断しないで、「物が見えづらい」など何か症状が現れたときには早めに眼科を受診しましょう。
また、眼科で定期的に眼の検査を受けることも大切です。