三重県津市羽所町399
(津駅東口すぐ) TEL:059-228-8111(代) FAX:059-225-3898 駐車場完備 24時間診察対応 新しい多焦点レンズのご案内1.白内障と白内障手術白内障とは、加齢により水晶体がにごり、次第に見えにくくなる病気です。 白内障手術は進歩し、手術中の合併症や手術後の炎症の発生率も低くなり、現在では、国内年間約100万件程行われ、多くの方が手術後の感激を味わっておられます。 手術は小さな切開で眼内にレンズを入れることができ、短時間で終了します。手術当日の帰宅もできるほどです。眼内レンズを入れた後の一定期間、まぶしさを感じたり、違和感があることがありますが時間が経つにつれて次第に軽減されています。 眼内レンズには従来から用いられてきた「単焦点レンズ」に加えて、新たに「多焦点眼内レンズ」がでてきました。現在のところ「多焦点眼内レンズ」は保険適応外で手術代が自費負担となります。 2.単焦点眼内レンズ(現在多く使用されている:保険適応)白内障手術に使用する眼内レンズには、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの2種類があります。単焦点眼内レンズはその名が表すとおり、1つの距離に焦点を合わせた眼内レンズのことです。単焦点眼内レンズを入れた後は白内障のにごりがなくなり非常に見やすくなりますが、1つの焦点しか合わないため、手元の新聞も遠くの看板も両方の距離がくっきりと見える訳ではありません。 近く(手元の距離)に焦点を合わせた眼内レンズを入れた方は、運動をする時や、知らない町を歩くときには、遠近両用のめがねが必要となります。 遠く(数メートル先)に焦点を合わせた方は、写真のように、遠方の値札はある程度読めますが、手元のメモを読むときに、近距離用のめがねが必要となることがあります。 手元の看板の字が読めません。 3.多焦点眼内レンズ(新しいレンズ:保険不可)多焦点眼内レンズは、焦点を1つの距離のみに合わせる単焦点眼内レンズと異なり、遠距離、中間距離、近距離など複数に焦点が合います。写真のように近くのメモや、遠くの値札にも焦 点が合うようになります。 多焦点レンズは、若い頃のような見たい所に焦点を自由に合わせてくれる水晶体とは違うので、位置により見えにくい場合はめがねが必要となることもあります。また細かい文字を読んだり、長時間読書をする時なども、めがねをかけた方が楽な場合もあるでしょう。 近くのメモや遠くの値札もみえます。 それでも単焦点眼内レンズを入れた後のように、見たい所やものの位置に合わせて、いくつもめがねを使ったり、頻繁にめがねをかけたりはずしたりすることから開放されます。職業柄、めがねやコンタクトレンズの装用ができない方はもちろん、めがねをかける頻度や本数を減らしたい方には好ましいといわれています。欧米では、老眼矯正の選択肢として多焦点眼内レンズを入れる人もいます。 多焦点眼内レンズは遠距離、中間距離、近距離など複数に焦点を合わせられるよう設計されています。多焦点眼内レンズでの見え方に脳が慣れるには、年齢や個人間の差はありますが、一般に数ヶ月程度かかるといわれています。また暗いところでは単焦点眼内レンズと比べ、くっきり感がやや落ちる可能性もあります。薄暗い場所や夜にライト等を見ると、光の輪やまぶしさを感じることもありますので、特にレンズを入れた後の数ヶ月は、夜間の車の運転などには注意が必要です。 また、多焦点眼内レンズを選択されるときは、両方の眼に多焦点眼内レンズを入れた方が遠距離、中間距離、近距離において良い見え方が期待できます。 4.・多焦点レンズの向いてる方1.遠視・正視又は強度近視 ・多焦点眼内レンズが不向きな方1.老眼鏡が不要な近視 夜間ライトがまぶしい 5.注意して頂きたいこと
6.多焦点眼内レンズの費用【保険診療】単焦点眼内レンズを入れる通常の白内障手術は、健康保険の対象となるため、公的な健康保険証をご持参いただくと、費用の一部を国や健保組合などが負担し、残りが患者さんの負担となります。 【自由診療】一方、多焦点眼内レンズを入れる白内障手術は、健康保険の対象外のため、診察・検査・手術に関する全ての費用は、自費負担となります。 保険を使う承認を得ていない技術・薬剤・器械などを一部でも使用する場合、本来は保険が適応される部分も含め全てが自費負担となります。多焦点眼内レンズを入れる白内障手術を例に挙げると、多焦点眼内レンズは保険適応外のため、手術に関する手術前検査・手術・一定期間の手術後の定期健診・薬剤費などの全てが自費負担の自由診療となります。 自由診療に関する費用は、健康保険の「高額医療費」の対象にはなりません。 多焦点眼内レンズを入れる白内障手術費用片眼38万、両眼76万(東海眼科) 【上記費用に含まれるもの】手術前検査、手術前点眼薬、白内障手術、多焦点眼内レンズ、手術後3ヶ月までの診察検査・薬剤 【上記費用に含まれないもの】入院滞在費1泊 10,000 円(退院時の支払い)、診断書文書料 *手術後の経過により、角膜屈折矯正手術(LASIK/レーシック)が必要になることがあります。その場合の追加費用は、片眼5万円です。多焦点眼内レンズに興味がある方はまず診察をお受けになって下さい。 |